第十五話 増子化対策(逆転の発想)支援 働く母親の支援や、保育所の充実、育児休業制度の拡充・男性の育児参加などの促進 を目指す改革だけでは、少子化から増子化には転換できない。 今が、最後のチャンスだ。上に述べた800万人の女性の自覚と国・社会・市民を挙 げたこれら女性への支援が何にも増して急務である。 専業主婦の家庭での子育て孤立化からの支援へのシフトなど、子育て環境の整備を目 的にした政府の「新新エンゼルプラン」も始まる。 もう一歩踏み込んだ法整備が求められる。 出会い(見合い)~結婚~出産~育児~子育ての一連の生涯の流れをビジョンした法 整備を今すぐにも確立する必要がある。「新新エンゼルプラン」だけでは、ラスト チャンスを生かせない。 男は、70歳になっても子供を作れるのだが、女性は30歳前半で限界ではないか、 ここが大変重要な点である。だから、適齢期の女性に頑張ってもらわないと、この国 の将来が立国が危ぶまれるのだ。男女平等と男女の役割分担が混同されている。ヒス テリックに国を挙げて男女役割分担まで男女平等にしてしまうと、世界に例の無い女 性化した国家が誕生するだろう。これでいいのか~~~日本は? 男性に出来ないことを分担できるのが女性だ。 公設見合制度の創設も有効だろう。そして、カップルの誕生と出産、子育を社会や国 を挙げて祝福し、若いお母さん達を勇気付け、孤立しないように金銭的にも精神的に も支援すべきだ。この動きは、戦前のお上の「生めよ、増やせよ」ではなく、民主主 義制度とそこで暮らすわれわれ市民の、ごく自然な活動からの立法化(議員立法)や 結実でなけねばならない。 この平時なら遠い道程を、なんとか短い期間で実現する知恵が無いものだろうか・・ ・? |